企業を知るなら【てんブロ】-有名人気企業の裏側‐

私は仕事柄、人材関連に関わることが多く、その知識・経験を活かす場としてこのブログを開設しました。 これまで就活生・転職者・ビジネスマン・主婦の仕事復帰など、多くの方がご自身のキャリアプランで悩んでいる実状を目の当たりにしてきました。 そういった方たちの悩みをこのブログを通して、少しでも解決出来たらと思います。

キーエンス

 

皆さんが一度は聞いたことがあるような有名企業や人気企業。

 

多くの方が「自分もそういった有名・人気企業で働きたい」という思いを持って、就職・転職活動をした、もしくはこれからしたいと考えていることだろう。

 

しかし一方で、その企業が本当に

・自分の生活に合っているのか

・自分の考え方・性格に合っているのか

・自分の理想とギャップがないか

といった不満や不安、疑問などを感じていないであろうか?

 

企業が、一般の求人サイトや就職・転職サイトで公開している情報は「企業にとって都合の良いこと」が掲載されがちである。

 

そう言った中で今回は、多くの口コミを参考に、その企業のあまり知られていない一面を伝えていくことにする。

これを機にその企業についての理解を深め、これからの活動に役立てて頂きたい。

 

 

企業説明

キーエンス

“世界中のモノづくりを支え、その進化を加速させる”
キーエンスは、世界中のモノづくりに携わるお客様に、高い付加価値を提案し、それを成功へとつなげる企業。
20万社以上と取引があり、全世界44カ国200拠点で事業を拡げている。
FA(ファクトリーオートメーション)センサのコンサルティング営業、設計、開発を通して、顧客の”収益性”を高め、Cost、Speed、Qualityの進化を加速させている。

 

本社所在地
大阪市東淀川区東中島1-3-14

設立
1974年5月

資本金
306億3,754万円
従業員数
5,670名(2017年3月)
売上高
4,127億円(2017年3月期)

 

 

企業の実状

〇退職を希望する理由

 ・プライベートの時間がない

残業時間が長く、自分のプライベートがないと感じる方が多いようだ。

加えて転勤や単身赴任が多いため、結婚を機にパートナーや家族との時間を求めて退職・転職をする人が少なくないようだ。

・新しい成長環境を求めて

キーエンスでは、効率性を最重視した営業スタイルを徹底しているため、入社して数年働くと日々の業務内容が固定化され、変化を感じなくなる人が多いようだ。そのため、新たな自分の成長機会を求めて転職をする人も少なくない。

 

〇給与体系

 ・成績によって給与が変動する

キーエンスは非常に高給であることでも有名である。その中でも利益を追求した組織風土から、個人の評価(利益率)や会社の業績に応じて給与は変動するようだ。

・福利厚生がほとんどない

金銭面は給与の高さや業績賞与に還元されるため、福利厚生は余りないようだ。

 

ワークライフバランス

 ・残業時間が長い

平日は8時~21時過ぎまでという勤務時間が当たり前なようだ。そのため平日にプライベートの予定を入れたり、自分のスキルアップや趣味の時間を十分に取れず不満を感じる方も多い。

月間の残業時間は60∼70時間程度。

・事業部によっては休日出勤がある

キーエンスは基本的に土日は休みだが、部署によっては土日に仕事をする人もいる。中には月に2回ほど休日出勤がある部署もあるようだ。

・有給, 産休, 育休が取りづらい

有給は年に4日認められているらしいが、中には有給を取ると上司や人事評価が落ちるため取りづらいという声もある。

また産休、育休に関しても取得実績は多くないようだ。

 

〇評価制度、仕事のやりがい

 ・上司との関係で評価が変わる

基本的には成果に基づいてはいるが、中には上司の判断によって評価が左右されることがあるようだ。

・仕事に面白みがなくなる

上記でも述べたが、キーエンスでは効率性を重視し、ある程度業務内容が固定化されていくため、仕事に対して面白みが無くなると感じる人もいるようだ。

 

〇組織風土

・完全なトップダウン経営

企業全体に徹底的に合理主義と規律主義が浸透していて、ルールに厳格である。そういった風土に合う社員が評価されるため、どちらかというと多様性があるとはいえない組織風土である。

・監視体制が強くストレスに感じる

良くも悪くも徹底的な合理主義が浸透しているキーエンスでは、社員の行動管理を分単位で記録する強力な監視体制がある。

そのため常に監視されるという意識からストレスを感じる人もいるようだ。

 

〇女性の働き方

 ・家事育児と仕事の両立が難しい

「平日の勤務時間が長いこと」や、「業務量の多さから休みが取りづらい」といったことから、働きながら家事や育児に時間を掛けることが難しい。

産休育休制度は制度としてあるにはあるが、取得実績が多くないようなので、仕事と育児の両立は難しいといえるかもしれない。

・営業職の女性は少ない

激務であり転勤が多い営業職に就く女性社員はかなり少ないようだ。

ほとんどの女性社員は事務職であり、営業職と比べれば業務量は減るが、それでも残業は多い。

 

 

以上、多くの事を書いてきたが、こういった情報はその企業のほんの一部分であることを理解して欲しい。

しかしながら、こう言った口コミがあることも事実である。

 

現在、人生には多くの選択肢が広がっている。

自分が納得できる人生を送るためにも、自分で考えて行動することが重要になるだろう。