企業を知るなら【てんブロ】-有名人気企業の裏側‐

私は仕事柄、人材関連に関わることが多く、その知識・経験を活かす場としてこのブログを開設しました。 これまで就活生・転職者・ビジネスマン・主婦の仕事復帰など、多くの方がご自身のキャリアプランで悩んでいる実状を目の当たりにしてきました。 そういった方たちの悩みをこのブログを通して、少しでも解決出来たらと思います。

博報堂

 

皆さんが一度は聞いたことがあるような有名企業や人気企業。

 

多くの方が「自分もそういった有名・人気企業で働きたい」という思いを持って、就職・転職活動をした、もしくはこれからしたいと考えていることだろう。

 

しかし一方で、その企業が本当に

・自分の生活に合っているのか

・自分の考え方・性格に合っているのか

・自分の理想とギャップがないか

といった不満や不安、疑問などを感じていないであろうか?

 

企業が、一般の求人サイトや就職・転職サイトで公開している情報は「企業にとって都合の良いこと」が掲載されがちである。

 

そう言った中で今回は、多くの口コミを参考に、その企業の知られていない一面を伝えていくことにする。

これを機にその企業についての理解を深め、これからの活動に役立てて頂きたい。

 

 

企業説明

博報堂

博報堂広告業界の中で電通と並ぶ大手企業である。

「生活者発想」と「パートナー主義」というふたつのフィロソフィーのもとで、日々革新を続けている。
高いクリエイティビティを持つプロフェッショナルがチームを編成し、広告領域のみならず、戦略構築から社会的なムーブメントの創出まで、あらゆる領域においてクライアントの皆様の課題解決をお手伝いしている。
博報堂グループとして戦略、企画、実施の体制を国内外に整え、クライアントのマーケティング活動全体の最適化を実現する「次世代型の統合マーケティングソリューション」を提供している。

 

本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー

設立

1895年10月

資本金
358億4,800万円

従業員
3,428名

売上高
8,802億95百万円(2016年4月~2017年3月期)

 

企業の実状

〇主な退職希望理由

長時間労働 | 激務

博報堂の業務は顧客からの請負業務が多いため、顧客の都合に左右されやすい。そのため社員の労働時間が長く、終電で帰る人も少なくない。

中にはランチや睡眠の時間を削って働く人もいるようだ。

月間の残業時間は70~80時間程度。

・個人への裁量が無いと感じる

大企業であり、チームで規模の大きな仕事に取り組むため、個々人が与えられる裁量が狭いと感じる人もいるようだ。

 

〇給与体系

 ・4年目以降残業代がなくなる。

3年目までは残業代が付くが、4年目以降は管理職扱いになりそのランクに合わせたベース給に代わる。博報堂は残業が多いため、見込残業を付加される4年目に入ると年収が下がる社員もいるようだ。

契約社員と正社員の給与差が大きい

契約社員と正社員の業務量や質にほとんど差がないにも関わらず、給与に雲泥の差があるようだ。正社員と比べて契約社員の給与の上り幅はかなり小さいことに加えて賞与などもないため、契約社員の不満は大きいようだ。

※年収の事例

新卒入社7年:900万前後(ボーナス込)

中途入社30歳、営業社員:1200万(ボーナス込)

 

ワークライフバランス

・プライベートがほとんどない

「主な退職希望理由」でも書いた通り、夜遅くまでの長時間労働が日常化しているためプライベートを確保することが難しいといえる。

特に営業職は、顧客先と社内をつなぐ架け橋的な存在のため、相手先に合わせた急な仕事も多いという。

・土日出勤や深夜会議がある

土日に出勤することや、電話がかかってくることも多くあるという。加えて持ち帰り業務も多いようだ。

 

上記のことからプライベートの時間を確保したい人にとって、ワークライフバランスを実現することは難しい職場環境であるといえる。

一方で、仕事に楽しみややりがいを見出すことが出来れば、充実した生活を過ごすことが出来るかもしれない。

 

〇評価制度、仕事のやりがい

 ・公平性がないと感じる

評価は一応成果主義であるようだが、担当する得意先環境部署や上司によって得られる成果の幅に差があり、評価への公平性がないと感じる人もいる。

加えて、若手のうちは基本給与や昇進が横並びであり、仕事に対するモチベーションが下がる社員もいるようだ。

 

〇組織風土

・過去のビジネスモデルに依存傾向

博報堂の売上の大部分を築き上げてきたマスメディア時代のメディア事業のビジネスモデルへの依存が強い。そのため現代の強い変容性を考えると、ビジネスモデルへの依存は、長期的な企業成長という意味で不安に感じる社員もいるようだ。

・体育会系の気質

体育会系気質が強い広告業界ということもあり、比較的上下関係が厳しいという声がある。また飲み会の頻度も高く、組織全体として相互依存性が強い文化がある。

 

〇女性の働き方

・子育てとの両立は難しい

やはり「長時間労働」で「土日出勤がある」など激務なため、自分で子育てをしながら体力的にも時間的にも難しいといえる。そのため子育て中はベビーシッターや保育ママに預ける社員も多いようだ。

 

 

これまで多くの事を書いてきたが、こういった情報はその企業のほんの一部分であることを理解して欲しい。

しかしながらこう言った口コミがあることも事実である。

 

現在、人生には多くの選択肢が広がっている。

自分が納得できる人生を送るためにも、自分で考えて行動することが重要になるだろう。