株式会社クボタ
皆さんが一度は聞いたことがあるような有名企業や人気企業。
多くの方が「自分もそういった有名・人気企業で働きたい」という思いを持って、就職・転職活動をした、もしくはこれからしたいと考えていることだろう。
しかし一方で、その企業が本当に
・自分の生活に合っているのか
・自分の考え方・性格に合っているのか
・自分の理想とギャップがないか
といった不満や不安、疑問などを感じていないであろうか?
企業が、一般の求人サイトや就職・転職サイトで公開している情報は「企業にとって都合の良いこと」が掲載されがちである。
そう言った中で今回は、多くの口コミを参考に、その企業の知られていない一面を伝えていくことにする。
これを機にその企業についての理解を深め、これからの活動に役立てて頂きたい。
企業説明
株式会社クボタ
社名を連呼するCMでお馴染みのクボタは、「食料」「水」「環境」といった世界の課題解決のために、モノづくりをしている。
クボタは、水道事業をはじめ、農業を支える事業、環境プラント事業、都市インフラ事業などを世の中に提供している。
“社会の発展に役立つ製品を全知と全霊を込めて創り出すこと”、は創業から1世紀以上受け継がれているクボタの考え方、ものづくりへの情熱とされている。
主力事業
・農業機械関連製造
・産業機械関連製造
・水環境インフラ整備
・環境関連事業(水質処理システム開発)
設立
1890年2月
資本金
840億円(2015年)
従業員数
38,291名(2016年)
11,123名(2016年)
売上高
15,961億円(2016年)
7,547億円(2016年)
企業の実状
〇主な退職希望理由
・成長環境として見込みがない
自身の成長・キャリア開発に対して不満の声が多かった。
衣食住などインフラ事業がメイン事業として安定していて、良くも悪くも企業として保守的・閉鎖的であり、革新的なチャレンジが少ない環境であるようだ。中には自分が会社の歯車の一部でしかないという感覚を持って働く人もいる。
・モチベーションが低い
基本的に年功序列の組織体制であるため、管理職・上司との考え方のミスマッチや仕事の裁量の低さからモチベーションが低くなる社員がいるようだ。そのため仕事に楽しさを感じられなくなり、それがストレスで退職する人もいる。
・強いトップダウン気質
上記でも書いたが、保守的であり年功序列の体制などから上司の発言が決定権を持つ風潮が強いようだ。そうため若手社員の声が届きにくい。
そういったこともモチベーション低下に繋がっているようだ。
〇給与体系
・給与に評価が反映されにくい
年功序列の組織文化なので、一定の割合である程度の昇給が見込める。
しかしながら評価による給与変動が少なく、ほぼ勤続年数と比例して給与が変動していくようだ。そういったが仕事へのモチベーション低下に繋がっているのかもしれない。
・裁量労働制があること
裁量労働制をとっているため、長い残業時間があったとしても給与として反映されない。
さらに部署によって残業時間に差があることで、待遇の差を感じる社員もいるようだ。
・慢性的な残業
近年の働き方改革を受けて改善に取り組んではいるが、名ばかりの制度もあるようだ。残業が多い部署は当たり前のように残業をしている。
加えて年功序列のいわゆる日本の大企業気質があり、部下は上司よりも先に帰ることを良しとしない空気感があるという。
〇評価制度、仕事のやりがい
・上司の評価が色濃く反映される
評価制度としては社内共通の評価システムがあるが、直属の上司の評価が大きく反映されるという。そのため、配属される上司との相性でその後のキャリアが大きく左右されるのかもしれない。
・成果が評価されにくい
良くも悪くも昭和的な日本企業気質が強く、成果が評価に反映されにくいと感じる人もいる。そのためアグレッシブに仕事をして自分の実力を評価してほしいと思う人は、仕事に対するやりがいを感じなくなるということもあるようだ。
〇組織風土
・典型的な日本の大手企業
全体としては、勤続年数と比例する昇給体制や比較的良い福利厚生がある典型的な日本的大企業といえる。
制度的な取組はあるものの、本質に保守的・閉鎖的な組織風土があるようで、スピード感を持って進めるような改革はほとんど起こらないようだ。
〇女性の働き方
・女性の管理職は少ない
会社として女性の総合職を増やす動きや、産休や育休などの優遇制度はあるようだ。しかしながら、まだまだ管理職の男性割合は高く、女性の管理職割合が低いという声もある。
これまで多くの事を書いてきたが、こういった情報はその企業のほんの一部分であることを理解して欲しい。
しかしながらこう言った口コミがあることも事実である。
現在、人生には多くの選択肢が広がっている。
自分が納得できる人生を送るためにも、自分で考えて行動することが重要になるだろう。